電源ユニットは、コンセントから入った電気をPC内部で使える形に変えて、CPU、GPU、メモリ、SSD、ファンへ送るパーツです。 ゲーム中はGPUとCPUに大きな負荷がかかるため、電源容量が足りないと再起動、シャットダウン、ファン音の増加につながることがあります。
BTOパソコンでは、GPUやCPUを選んだあとに、650W、750W、850W、1000Wなどの電源容量を注文画面で決めます。 電源は大きければ何でも正解ではありませんが、RTX 5070以上や7クラスCPUを長く使うなら、高負荷時に落ちにくい容量を選びたいところです。
この記事では、BTOパソコンの電源をどう選べばいいかを、電源ユニットの役割、GPU別の容量目安、80PLUS、ATX 3.x、電源メーカー、BTOショップまで含めて紹介します。
この記事でわかること
この記事のポイント
- 電源ユニットがPC内部で担う役割
- RTX 5060、RTX 5070、RTX 5080以上で必要な電源容量の目安
- 80PLUS Bronze、Gold、Platinumの違い
- ATX 3.xと12V-2x6を注文前に決める理由
- 電源容量まで選べるBTOショップ
電源ユニットはPC全体へ安定して電気を送るパーツ
BTOパソコンの電源ユニットは、CPU、GPU、メモリ、SSD、ケースファンへ電気を送るパーツです。 ゲーム中はGPUとCPUの負荷が上がるため、電源容量が足りない構成だと、画面が急に落ちたり、PCが再起動したりすることがあります。
ゲーム中に落ちる原因は電源だけではない
もちろん、ゲーム中の不安定さは電源だけで決まるわけではありません。 温度、ドライバー、メモリ、ゲーム側の不具合も関わります。 それでも、GPUとCPUへ安定して電気を送れる電源を選んでおくと、高負荷時の再起動やシャットダウンを避けやすくなります。
電源を上げてもfpsが直接伸びるわけではない
電源を上げてもfpsが直接伸びるわけではありません。 ただ、長時間ゲームを続ける、あとからGPUを交換する、ケース内の配線を無理なく収める、といった場面で差が出ます。
BTOでは本体価格だけで判断しない
BTOで安いモデルを選ぶときも、本体価格だけでは判断しにくいです。 GPU、CPU、メモリ32GB、SSD1TB、冷却、電源まで注文画面で入れると、買ったあとに不足しそうな場所が見えてきます。 電源だけを上げるより、遊ぶゲームと使う期間に合わせて、メモリ、SSD、冷却、電源を同じ画面で決めるほうが自然です。
GPU別の電源容量は650W・750W・850Wを目安にする

電源容量は、GPUクラスから決めると失敗を減らせます。 GPUはゲーム中に消費電力が大きくなりやすいパーツです。 RTX 5060、RTX 5070、RTX 5080のどこを選ぶかで、必要な電源容量も変わります。
NVIDIA公式仕様では、RTX 5060は550W、RTX 5060 Tiは600W、RTX 5070は650W、RTX 5070 Tiは750W、RTX 5080は850W、RTX 5090は1000W級のシステム電源が目安です。 BTOではCPU、メモリ、SSD、ファン、将来交換まで関わります。 そのため、注文画面ではGPUの推奨電源より少し上の容量も選択肢に入ります。
RTX 5060 / RTX 5060 Tiは650Wを目安にする
RTX 5060 / RTX 5060 Ti のBTOなら、650W電源を目安にします。 フルHD中心で、Core i5 / Ryzen 5、メモリ32GB、SSD1TBを合わせる構成なら、650Wで足りる場面が多いです。
500W台の電源でも動く構成はあります。 ただ、BTOで長く使うなら、あとからSSDを増やす、ケースファンを増やす、同じPCで録画も使う、といった場面まで考えると650Wを選びたいところです。
予算が限られている場合は、電源を750Wへ上げる前に、メモリ32GBとSSD1TBを注文画面に入れた金額を先に出します。 RTX 5060級でゲーム中心なら、650W電源、32GBメモリ、1TB SSDの組み合わせにすると、通話、ブラウザ、録画、ゲーム保存を同じPCで重ねやすくなります。
RTX 5070は750Wを目安にする
RTX 5070 のBTOなら、750W電源を目安にします。 WQHDで遊ぶ人、画質設定を上げたい人、Core i7 / Ryzen 7クラスまで選ぶ人は、650Wより750Wを選んだほうが長く使いやすくなります。
RTX 5070搭載BTOには、750W Goldや750W Platinumの電源を組み合わせたモデルがあります。 このクラスでは、GPUだけでなく、CPUクーラー、ケースの空気の流れ、電源容量まで同じ注文画面で決めます。
RTX 5070を買うのにSSDを500GBへ落とす、メモリを16GBのままにする、電源をぎりぎりにする買い方は避けたいところです。 WQHDで長く使うなら、750W電源、32GBメモリ、1TB SSDを基準にして、合計金額が予算に収まるか決めます。
RTX 5080以上は850W以上を注文画面で選ぶ
RTX 5080以上 のBTOでは、850W以上を注文画面で選びたいクラスです。 RTX 5080はGPU自体の消費電力が大きく、Core i7 / Core Ultra 7 / Ryzen 7以上と組み合わせることも多いため、650Wや750Wで無理に組む構成ではありません。
RTX 5090、Core i9 / Core Ultra 9 / Ryzen 9、長時間の動画編集や配信まで使う構成なら、1000W級も現実的です。 このクラスは電源容量だけでなく、ATX 3.x対応、GPU補助電源ケーブル、ケース内の配線、360mm水冷、ケースファンまで一緒に決めます。
高い電源を選んでもゲームのfpsが直接上がるわけではありません。 ただ、上位GPUで電源に余裕がないと、高負荷時の安定性や将来交換で困るため、電源と冷却には予算を残しておきたいところです。
80PLUSは変換効率の認証でGoldが実用的な基準

80PLUSは、電源ユニットの変換効率に関する認証です。 コンセントから入った電気をPC内部で使える電気へ変えるとき、どれくらい効率よく変換できるかを示す基準です。
Bronze、Gold、Platinumは効率の段階を表します。 効率が高いほど、同じPC構成でも熱として失われる電力を抑えやすくなります。
ただし、80PLUSは「その電源が絶対に壊れない」という品質保証ではありません。 実際に買うときは、80PLUSの段階に加えて、容量、メーカー、保証期間、ATX規格、GPU補助電源ケーブルまで合わせて選びます。
BTOでは、80PLUS Gold が実用的な基準になりやすいです。 Bronzeより効率が高く、Platinumより価格を抑えやすいため、RTX 5060 Ti、RTX 5070、長時間ゲームを遊ぶ構成でも選択肢に入ります。
Platinumは、上位GPU、長時間稼働、静音、発熱を抑えたい構成で効果を感じやすくなります。 一方で、RTX 5060中心の構成でPlatinumへ上げた結果、SSDやメモリを落とすなら、先に毎日使う容量へ予算を回したほうが満足しやすいです。
ATX 3.xと12V-2x6は新しいGPUの電源ケーブルに関わる
新しいGPUを選ぶときは、電源容量だけでなく、ATX 3.0 / ATX 3.1、PCIe 5.0、12V-2x6などの表記も関わります。 最初に分けるなら、ATX 3.xは電源ユニット側の新しい設計規格、12V-2x6はGPUへ電気を送る補助電源コネクタ です。
ATX 3.xは電源ユニット側の新しい設計規格
ATXは、PC電源のサイズ、出力、保護機能、GPUへの電力供給などをまとめた規格です。 ATX 3.0やATX 3.1対応電源は、最近の高性能GPUで一時的に大きな電力が必要になる場面も想定した設計になっています。
RTX 5070以上を長く使うなら、注文画面でATX 3.0以上、ATX 3.1、PCIe 5.0対応といった表記まで押さえたいところです。 ここまで分かると、「電源容量が足りるか」だけでなく、「新しいGPUの電力変化に対応できる電源か」まで注文前に判断できます。
12V-2x6はGPUへ電気を送る補助電源コネクタ
12V-2x6は、GPUへ電気を送るための新しい補助電源コネクタです。 従来の8ピン補助電源を複数本つなぐ代わりに、1本のケーブルで上位GPUへ電力を送るために使われます。 中身は12本の電源ピンと4本の信号ピンです。 電源ユニットとGPUの間で「どれくらい電力を使えるか」を伝える役割も持ちます。
似た名前に12VHPWRがあります。 12V-2x6は、その後に使われるようになった改良版として扱われることが多く、端子の接触や差し込み状態をより意識した作りです。
RTX 5080以上はケーブルとケース内の曲げ方まで決める
BTOでRTX 5080以上を選ぶなら、電源容量だけでなく、12V-2x6ケーブルが電源から直接出ているか、変換アダプタ前提なのかまで買う前に決めたいところです。
小型ケースでは、太いGPU補助電源ケーブルの曲げ方や、サイドパネルとの距離も大事です。 ケーブルを無理に曲げると、サイドパネルが閉めにくくなったり、ケース内の空気の流れを邪魔したりします。 RTX 5080以上を選ぶなら、電源容量、コネクタ、ケースサイズ、冷却パーツまで同じ注文画面で合わせます。
電源メーカー名が分かるBTOは保証と規格まで材料にできる
BTOの注文画面では、電源が「750W 80PLUS Gold」のように容量と効率だけで表示される場合と、メーカー名や型番まで表示される場合があります。 メーカー名や型番まで分かると、保証期間、ATX 3.x対応、12V-2x6、ファン制御、奥行き、ケーブル方式まで買う前に調べられます。
| 電源メーカー | 強み | 買う前に読んでおきたい項目 |
|---|---|---|
| Seasonic | 長期保証モデルが多く、電源メーカーとしての実績が厚い | 保証年数、80PLUS、ATX 3.x、ケーブル方式 |
| Corsair | RM / HX / AXなど、容量と効率の選択肢が広い | Gold以上か、ATX 3.x対応か、12V-2x6ケーブル |
| Cooler Master | ケースや冷却パーツと合わせて採用されることがある | 奥行き、ファン制御、保証期間 |
| FSP | BTO標準電源で使われることがある電源メーカー | 容量、80PLUS、保護回路、保証 |
| Super Flower | 高効率モデルや上位電源で採用されることがある | Platinum以上か、保証、ケーブル方式 |
メーカー名だけで良し悪しを決める必要はありません。 大事なのは、使うGPUに合う容量か、80PLUSの段階は納得できるか、保証が短すぎないか、上位GPUの補助電源ケーブルに合うかです。
電源メーカー名が分からないBTOでも、すぐに避ける必要はありません。 ただし、RTX 5070以上や長く使う構成では、容量、80PLUS、保証、ATX規格まで分かるショップのほうが買う前の不安を減らせます。
電源容量まで選べるBTOショップ
BTOショップは、価格だけでなく、電源、冷却、保証、サポートの見せ方が違います。 ここでは、各ショップがどんなショップか、電源選びでどこを評価できるか、そのショップで買う理由を紹介します。
サイコムは電源メーカーまで指定できるBTOショップ

サイコムは、パーツ指定の細かさが特徴のBTOショップです。 電源、CPUクーラー、マザーボード、ケースファンまで注文画面で選べます。 RTX 5070以上で静音や冷却までこだわりたいなら、電源メーカーと容量まで指定できるサイコムがおすすめです。

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サイコムのゲーミングPCは評判どおり?静音とパーツ指定で選ぶ条件
FRONTIERはセール構成に電源まで入ったモデルを狙える

FRONTIERは、セール品の構成内容に強いBTOショップです。 32GBメモリ、1TB SSD、750W以上の電源が最初から入ったモデルが見つかることがあります。 RTX 5070クラスを買うときに、パーツを一つずつ足すより、完成度の高いセール構成を狙える点が魅力です。

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FRONTIERのゲーミングPCは買っていい?セール価格と注文前の条件
OZgamingは見た目と構成内容を両方取りたい人向け

OZgamingは、ケース外観とゲーミングPCらしい構成を重視するBTOショップです。 32GBメモリ、1TB SSD、Wi-Fi、電源容量まで合わせたモデルがあり、見た目だけで終わらない構成を作れます。 届いた日からゲームを入れて遊びたいなら、ケースデザインと電源容量を同じ注文画面で選べるOZgamingがおすすめです。

ケース外観と構成を重視する人向けのOZgamingレビューを見る
OZgamingのゲーミングPCは買っていい?安さと注文前の条件
MDL.makeはGPU搭載BTOを価格から選べる

MDL.makeは、GPU搭載BTOを価格から選べるショップです。 RTX搭載モデルを低めの価格帯から探せるため、GPUを優先しつつ、注文画面でメモリ、SSD、電源を調整できます。 できるだけ予算を抑えてBTOを買いたいなら、必要な容量と保証を足しても予算に収めやすいMDL.makeがおすすめです。

価格と構成を合わせて決めたい人向けのMDL.makeレビューを見る
MDL.makeのゲーミングPCは買っていい?安さと注文前の条件とは
パソコン工房は店舗相談と保証を残せる

パソコン工房は、全国の店舗とサポートを利用できるBTOショップです。 電源容量や保証で迷ったときに、購入前相談や修理受付を店舗へ持ち込める安心感があります。 初めてBTOを買う人、買ったあとに対面で相談できる場所を残したい人には、パソコン工房がおすすめです。

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パソコン工房のゲーミングPCは買っていい?店舗サポートと注文前の条件とは
電源で迷ったらGPUクラスと長く使う期間から決める
BTOパソコンの電源で迷ったら、選んだGPUクラスと、そのPCを何年使いたいかから決めます。 RTX 5060 / RTX 5060 Tiなら650W、RTX 5070なら750W、RTX 5080以上なら850W以上を目安にすると、注文画面で迷う時間を減らせます。
電源を大きくしてもfpsは上がりません。 ただ、高負荷時に落ちにくい構成にする、将来GPUを交換しやすくする、ケース内の配線を無理なく収める、という意味があります。
最後に買う前に決めるもの
- RTX 5060級なら650Wを目安にする
- RTX 5070級なら750Wを目安にする
- RTX 5080以上なら850W以上を注文画面で選ぶ
- 80PLUSはGoldを実用的な基準にする
- 電源だけでなくメモリ32GB、SSD1TB、冷却、保証まで合わせて決める
CPUと冷却まで一緒に決めたい人は、CPUとCPUクーラーの記事も参考にしてください。

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BTOパソコンのCPUはIntelとRyzenどっち?ゲーム・配信・動画編集まで使う選び方

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BTOのCPUクーラーは空冷と水冷どっち?初心者向けの選び方

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BTOパソコンのSSD容量はどう選ぶ?M.2 NVMeと増設までわかる選び方
電源、CPU、冷却、SSDまで決めておくと、注文画面で迷う時間が減ります。 最後は、遊ぶ画面サイズ、使うGPU、長く使いたい年数に合わせて、無理なく買える構成へ整えましょう。
