ワイヤレスゲーミングヘッドセットは、ケーブルが腕や机へ当たらず、装着したまま席を立てるのが魅力です。 ただし、Bluetoothだけの製品を選ぶと、ゲーム画面と音がずれたり、PS5へ直接つながらなかったりします。
PCやPS5でゲームをするなら、USBドングルを挿して使う2.4GHz接続が基本です。 スマホでも音楽や通話に使うなら、Bluetoothにも対応したモデルが合います。
この記事では、PC・PS5向けのワイヤレスゲーミングヘッドセット8機種を、接続方式、バッテリー、マイク、使う機器の違いから紹介します。
この記事でわかること
- PCやPS5では、Bluetoothより2.4GHz USBドングル式が遅延を抑えやすい
- 毎日使うなら、公称50時間以上のバッテリーがあると充電回数を減らしやすい
- スマホも使うならBluetooth対応、ゲーム音と通話を重ねるなら同時接続対応が合う
- PS5用は、本体の対応表記とUSBドングルの端子まで合わせる
- 充電しながら使えても、USBケーブルで有線音声を出せるとは限らない
PC・PS5用なら2.4GHz USBドングル式を選ぶ

ワイヤレスには、主に2.4GHzとBluetoothがあります。 どちらもケーブルなしで使えますが、ゲームでの役割は同じではありません。
2.4GHzは、付属のUSBドングルをPCやPS5へ挿して使います。 ゲーム向けに音の遅れを抑えた製品が多く、FPSの銃声や格闘ゲームのヒット音も画面と合わせやすい接続です。
Bluetoothは、スマホやタブレットへドングルなしでつながるのが強みです。 一方、製品やコーデックによっては音の遅れが出やすく、PS5も一般的なBluetoothヘッドセットをそのまま音声出力には使えません。
PCやPS5のゲーム音は2.4GHz、スマホの音楽や通話はBluetoothという使い分けなら、1台をゲームと普段使いの両方へ回せます。
ワイヤレスヘッドセットの選び方は?
接続方式が合っていても、充電の回数やUSBドングルの形が使い方と合わなければ面倒が残ります。 購入前に必要なのは、バッテリー時間、Bluetooth対応、PS5対応、マイクの形です。
毎日使うなら50時間以上のバッテリー
毎日2~3時間遊ぶなら、公称50時間以上のモデルは週に何度も充電する手間を減らせます。 HyperX Cloud III Wirelessのように最大120時間のモデルなら、ゲームだけで使う人ほど長時間バッテリーの強さを活かせます。
RGBライティングを点灯すると、連続使用時間が短くなる製品もあります。 Razer Barracuda X Chromaは、ライティング消灯時が最大70時間、点灯時が最大30時間です。
私は有線と無線の両方を使っています。 無線は配線がなく快適ですが、長時間遊んでいる途中でバッテリーが切れると有線へ替えるため、最終的には充電を気にしなくてよい有線を使う時間が長くなりました。
有線と無線のどちらを買うか決まっていない場合は、先に使い方の違いを分けると選びやすくなります。

有線と無線を両方使った違いはこちら
ゲーミングヘッドセットは有線と無線どっち?遅延・充電・価格の違い
スマホも使うならBluetooth対応
2.4GHzとBluetoothの両方に対応していれば、PCやPS5ではUSBドングル、スマホではBluetoothを使えます。 ただし、「両対応」と「同時接続」は別です。
ゲーム音を聞きながらスマホの通話やDiscordも重ねたいなら、2.4GHzとBluetoothの同時接続対応が必要です。 機器を切り替えて使うだけなら、ボタン操作で接続先を替えるモデルでも十分です。
PS5では対応機種とUSB端子を合わせる
PS5で使う場合は、メーカーの対応機器にPlayStationが含まれているモデルが安全です。 USB-Cドングルが付属する製品はPS5前面へ挿しやすい一方、横幅があると隣のUSB端子へ干渉することがあります。
USB-A変換アダプターや延長ケーブルの有無は製品ごとに違います。 PCとPS5の間で持ち替えるなら、ドングルへ手が届きやすい接続にしておくと交換が楽です。
VCを使うならマイクの形も重要
着脱式マイクは、ソロゲームや外出時に本体から外せる方式です。 収納式はマイクをなくしにくく、跳ね上げ式は口元から上げるだけでミュートへ切り替えられる製品があります。
外付けマイクを使う配信環境では、ブームマイクを外せるモデルならヘッドホンとしても使えます。 マイクを外せる製品だけで比べたい場合は、着脱式・収納式に絞った記事もあります。

マイクを外せるヘッドセットはこちら
マイク取り外し・収納式ゲーミングヘッドセットおすすめ10選|ゲームと普段使いを分けて選ぶ
ワイヤレスゲーミングヘッドセットおすすめ8選
掲載したのは、2.4GHzワイヤレスに対応し、PCまたはPS5での使用をメーカーが案内している現行モデルです。 接続方式とバッテリーを公式仕様で確認でき、国内のAmazon、楽天、Yahooショッピングで購入先を探せる製品に限りました。
8機種は順位ではなく、使い方の違いで分けています。
- PC、PS5、スマホを1台で使える
- 100時間以上のバッテリーで充電回数を減らせる
- 2.4GHzとBluetoothの音を同時に使える
- FPSの音とVC用マイクを重視できる
- 3.5mm有線やANCまで使える
同じ接続と同じ価格帯の製品を数合わせで増やさず、購入理由が重ならない8機種を掲載しました。
ワイヤレスゲーミングヘッドセット8機種の比較
| 商品 | 向いている人 | 接続方式 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
Razer Barracuda X Chroma | PC、ゲーム機、スマホを1台で使う人 | 2.4GHz / Bluetooth | 着脱式マイク、最大70時間バッテリー、RGB | RGBがあるため落ち着いた見た目を好む人は注意 |
HyperX Cloud III Wireless | 充電頻度を減らしたい人 | 2.4GHz USBワイヤレス | 着脱式マイク、最大120時間バッテリー | Bluetooth非対応なのでスマホ併用には向かない |
HyperX Cloud Flight 2 | マイクを外した後の見た目も重視する人 | 2.4GHz / Bluetooth | 着脱式ブームマイク、内蔵マイク、最大100時間 | 国内流通や価格は時期によって変わりやすい |
SteelSeries Arctis Nova 7 | ゲーム音とスマホ音声を同時に扱いたい人 | 2.4GHz / Bluetooth | 収納式マイク、同時Bluetooth、長時間向け | マイクは取り外しではなく収納式 |
Razer BlackShark V2 Pro (2023) | FPSとVC品質を重視する人 | 2.4GHz / Bluetooth | 着脱式マイク、最大70時間、FPS向け | 有線接続を前提にする人には合わない |
Logicool G PRO X 2 LIGHTSPEED | PCゲーム中心で音と接続を重視する人 | LIGHTSPEED / Bluetooth / 3.5mm | 着脱式マイク、約50時間バッテリー、複数接続 | 価格は高めで、外部マイク前提なら機能過多な場合がある |
CORSAIR HS80 MAX | 装着感とマイク品質を重視する人 | 2.4GHz / Bluetooth | 跳ね上げ式マイク、Dolby Atmos、長時間バッテリー | マイクを完全には外せない |
Sony INZONE H9 II | PS5とPCでノイズキャンセリングも使いたい人 | 2.4GHz / Bluetooth | 着脱式ブームマイク、ANC、PS5/PC向け、最大30時間 | 価格は高めで、バッテリー時間は長時間特化モデルより短い |
Razer Barracuda X Chroma
- 2.4GHz / Bluetooth対応
- 最大70時間バッテリー
- 285gの着脱式マイクモデル
Razer Barracuda X Chromaは、PC、PS5、Switch、スマホを1台のヘッドセットで使いたい人に合います。 ゲーム中は2.4GHz、スマホではBluetoothへ切り替えられ、マイクを外せば音楽や動画にも使いやすい形です。
本体は285gで、長時間バッテリーと複数機器への対応を両立しています。 ただし、RGBを点灯すると公称バッテリーは最大30時間になるため、光らせて使う人は充電回数が増えます。 ゲーム機とスマホを行き来しつつ、本体の軽さも重視する人向けです。
HyperX Cloud III Wireless
- 2.4GHz USBワイヤレス
- 最大120時間バッテリー
- 着脱式マイク
HyperX Cloud III Wirelessは、充電を忘れやすい人や、休日に長時間ゲームをする人に向きます。 公称最大120時間のバッテリーがあり、PCやPS5で2.4GHz接続を続ける使い方に強いモデルです。
Bluetoothには対応していません。 スマホ用ヘッドホンまで兼用するより、ゲーム専用として充電頻度を減らしたい人に合います。 着脱式マイクなので、VCを使わない日はマイクを外せます。
HyperX Cloud Flight 2
HyperX Cloud Flight 2

100時間バッテリーとBluetoothの両方がほしい人向けです。
- 2.4GHz / Bluetooth 5.3
- 最大100時間バッテリー
- 着脱式マイクと内蔵マイク
HyperX Cloud Flight 2は、長時間バッテリーを重視しつつ、スマホでも使いたい人に合います。 LED消灯時の公称バッテリーは2.4GHzで最大100時間、Bluetoothで最大150時間です。
着脱式ブームマイクを外しても本体側の内蔵マイクが使えるため、ゲーム中は口元のマイク、スマホではマイクを外した状態へ切り替えられます。 PC、PS5、PS4、Switch、Mac、モバイルに対応し、Cloud III Wirelessでは足りないBluetoothを補えるモデルです。
RGBを点灯すると使用時間は短くなるため、光らせて使う人には100時間のバッテリーは当てはまりません。
SteelSeries Arctis Nova 7
SteelSeries Arctis Nova 7

ゲーム音とスマホの通話や音声を同時に聞きたい人向けです。
- 2.4GHz / Bluetooth
- 同時Bluetooth対応
- 収納式マイク
SteelSeries Arctis Nova 7は、PCやPS5のゲーム音を聞きながら、スマホ側の通話や音声も使いたい人に合います。 2.4GHzとBluetoothを同時に扱えるため、ゲームの接続を切らずにスマホ側の音を重ねられます。
マイクは取り外し式ではなく、本体へ収める収納式です。 外したマイクをなくす心配がなく、VCを使わないときはイヤーカップへしまえます。 ゲーム中もスマホとの接続を切りたくない人向けです。
Razer BlackShark V2 Pro (2023)
Razer BlackShark V2 Pro (2023)

足音とボイスチャットの聞こえ方を重視する人向けです。
- 2.4GHz / Bluetooth対応
- 最大70時間バッテリー
- 着脱式ワイドバンドマイク
Razer BlackShark V2 Pro (2023)は、FPSを遊びながらVCもよく使う人に向きます。 2.4GHzとBluetoothに対応し、ゲーム用のFPSオーディオプロファイルと着脱式ワイドバンドマイクを備えています。
公称最大70時間のバッテリーに加え、15分の充電で最大6時間使える急速充電にも対応します。 普段使いの見た目より、ゲーム中の音と声を優先したい人に合います。 大会形式のFPSを長く遊ぶ日も、短い休憩で使用時間を足せる構成です。 スマホでも使えますが、外出向けの小ささよりゲーム中の性能を求める人へ向いています。
Logicool G PRO X 2 LIGHTSPEED
- LIGHTSPEED / Bluetooth / 3.5mm
- 最大50時間バッテリー
- 着脱式マイク
Logicool G PRO X 2 LIGHTSPEEDは、PCではLIGHTSPEED、スマホではBluetooth、対応機器では3.5mm有線と接続を使い分けられます。 ワイヤレスだけに絞らず、充電できない場面にも有線の選択肢を持たせたい人に合う構成です。
本体は345gで、価格も8機種の中では高めです。 軽さや安さより、ゲーム用の音と接続方法の多さを重視する人向けです。
CORSAIR HS80 MAX
CORSAIR HS80 MAX

マイクの着脱より、すぐミュートできる使い方を重視する人向けです。
- 2.4GHz / Bluetooth対応
- 跳ね上げ式マイク
- PC / PS5対応
CORSAIR HS80 MAXは、PCやPS5でVCを使い、マイクを上げ下げして切り替えたい人に向きます。 跳ね上げ式マイクは本体から外せませんが、使わないときに上げるだけなので、着脱式マイクより紛失しにくい形です。
RGB消灯時の公称バッテリーは、2.4GHz接続で最大65時間、Bluetoothで最大130時間です。 本体は360gあるため、軽さよりヘッドバンドの支え方やマイク操作を優先する人に合います。
Sony INZONE H9 II
Sony INZONE H9 II

PS5でノイズキャンセリングと同時接続を使いたい人向けです。
- 2.4GHz / Bluetooth同時接続
- アクティブノイズキャンセリング
- 3.5mm有線接続
Sony INZONE H9 IIは、PS5とPCを中心に、ゲーム音へ集中するためのANCも使いたい人に向きます。 USB Type-Cトランシーバーを使う2.4GHz接続に加え、Bluetoothとの同時接続と3.5mm有線接続に対応しています。
マイクを含む質量は273gで、着脱式ブームマイクを外せばヘッドホンとしても使えます。 公称バッテリーはANCオフで最大30時間のため、100時間を超えるHyperX製品ほど充電間隔は長くありません。
価格とバッテリー時間より、PS5との接続、ANC、スマホ通話の同時使用を優先する上位モデルです。
PC・PS5中心なら2.4GHz、スマホも使うならBluetooth対応
PCやPS5だけで使うなら、2.4GHz USBドングル式と長時間バッテリーがあれば十分です。 スマホでも使うならBluetooth対応、ゲーム音とスマホの通話を同時に使うなら同時接続対応が合います。
BluetoothだけでもPCゲームに使える?
PCがBluetoothに対応していれば接続はできます。 ただし、Bluetoothは製品やPC側の環境によって音の遅れが出ることがあり、マイクを同時に使うと音質が変わる場合もあります。
動画やターン制ゲームが中心ならBluetoothでも使えますが、FPS、格闘ゲーム、音楽ゲームでは2.4GHz USBドングル式が無難です。 商品名に「ワイヤレス」と書かれていても、ゲーム向けとは限りません。 PCやPS5で使うなら、2.4GHz用USBドングルが付属する製品が合います。
充電切れが不安なら充電中も使えるか
ワイヤレスヘッドセットは、バッテリーが切れたときの動作が製品ごとに違います。 USBケーブルをつないだままワイヤレスで使える製品もあれば、充電中は使いにくい製品もあります。
さらに、USBで充電できることと、USBケーブルからゲーム音を出せることは別の機能です。 有線でも使いたい人は、3.5mm端子やUSB有線音声への対応も必要です。
長時間プレイが多い人には、バッテリー時間の長いモデルか、有線接続にも対応したモデルが合います。
充電回数を減らしたい人には最大120時間のモデル、PCやPS5とスマホの両方で使いたい人には2.4GHzとBluetooth対応モデルが合います。 VCをよく使うなら、着脱式や跳ね上げ式など、使いやすいマイクの形も重要です。
